BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・水事情編 ―

海外出張の水道水、長期滞在者はどこまで気にする?|中国・ASEAN各国の日本人実体験を調査

こんにちは。ADDEVAのNです。

日本人が海外出張や海外旅行へ行けば、多くの人が気をつけることの一つが「水道水」だと思います。

旅行会社や旅行情報サイトを見ると、「水道水は飲まない」「氷は避ける」「生野菜には注意する」など、基本的にはリスクを避けるための情報が書かれています。

もちろん、短期の海外旅行で、貴重な1日をお腹を壊して台無しにしてしまっては意味がありませんので、それも一つの考え方だと思います。

実際、日本から来るお客様の中には、「シーフードも一切食べない」という方もいらっしゃいます。

しかし、長期出張者や長期滞在者の場合、それではずっと我慢を続けなければなりません。

また、飲み水だけでなく、料理、歯磨きなど、生活の中では想像以上に多くの水を使います。

ベトナムの飲食店でシーフード料理とサイゴンビールを楽しむイメージ

実際、ベトナムのシーフードは安くて、とてもおいしいです。

また、氷についてですが、ベトナムの飲食店には、飲み物(缶)を常温で保管しているお店がたくさんあり、そのようなお店では、氷入れて飲むことが前提なんです。

私はそのような飲食店では、氷を入れてもらいます。自宅では浄水器を通した水道水を沸かして、お茶やコーヒーとして飲んでいます。

歯を磨くときには、水道水を使っています。

レストランでは生野菜やサラダも食べます。

そんなふうに、「水道水は危ないから全部避ける」という生活ではなく、用途によって自分なりの基準を作るようになりました。

そこで今回は、中国とASEAN諸国(ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、シンガポール、ラオス、ミャンマー、ブルネイ、東ティモール)の水道水や水事情について、実際に現地で生活している日本人がどのように水を使っているのかを調べながら、用途によってどう使い分けるのが現実的なのかを考えてみました。

各国に住んでいる日本人の長期滞在者は、実際にはどうしているのでしょうか。

ChatGPTにお願いして、実際にその国へ行った日本人本人がSNSやブログなどで発信している体験を集め、同じ基準で国別に集計しました。

1.海外の長期滞在者は、水道水を沸かして飲んでいる?

ここでいう「飲んでいる」は、水道水をそのまま飲むことではありません。

水道水を沸かして、お茶、コーヒー、白湯などとして飲んでいるかを調べました。(多くの方が、浄水器を使用していました)

飲用できることが確認できていない地域では、水道水をそのまま飲むのは絶対にやめてください。

水道水を飲用に使う場合は、浄水器を通したあと、沸騰するまで加熱します。電子レンジを使う場合は、温度ムラがあるため、沸騰が確認できるまで少し長めに加熱します。

現在
飲んでいる
一度飲んだが
中止
飲まない
ベトナム4/8人1/8人3/8人
タイ0/2人0/2人2/2人
マレーシア4/7人1/7人2/7人
インドネシア0/6人0/6人6/6人
フィリピン2/7人0/7人5/7人
カンボジア0/4人0/4人4/4人
シンガポール2/4人0/4人2/4人
ラオス0/1人0/1人1/1人
ミャンマー0/3人0/3人3/3人
ブルネイ
東ティモール0/1人0/1人1/1人
中国1/4人1/4人2/4人
水道の蛇口からコップに水を注ぐイメージ

そんな私も、実はコロナ禍までは、水道水を沸かして飲むことはありませんでした。

私は毎朝、コーヒーを1〜2杯淹れて飲みます。コロナ禍にミネラルウォーターを買いに行けなくなり、料理用に使っていたBritaの浄水器でろ過した水道水を沸かし、コーヒーを淹れるようになりました。

水道水でコーヒーを淹れなかった理由は、味です。当時、実際に飲み比べてみて、なんとなくミネラルウォーターのほうがおいしいと感じていました。

しかし、毎日Britaの浄水器を通した水道水を沸かして飲んでいるうちに、味の違いが気にならなくなりました。ミネラルウォーターで淹れたコーヒーと飲み比べても、私には違いを感じなくなりました。

今では、ミネラルウォーターを買いに行けますが、浄水器でろ過した水道水を沸かして、コーヒーを淹れています。

さて、表の話に戻ります。

こうした経験をしている私から見ると、今回のベトナムの調査結果は、水道水を沸かして飲んでいる人が、私が想像していたよりも少ない結果でした。

「水道水は使わないようにしている」と書く人のほうが、実際にお腹を壊したなどの経験があり、情報発信する動機が生まれやすいのかな、と考えました。

そのため、今回の調査結果も、「飲まない」という回答側に少し偏っている可能性があると思っています。

私自身は、この表を見るとき、「ほとんどの人が飲まない国なら、私も飲まない」という見方をします。

また、水道水を飲用に使う場合でも、そのままではなく、浄水器を通したあと、沸騰するまで加熱することを一つの基準にしています。

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2.海外での歯磨きに、水道水を使っている?

次に調べたのは、歯磨きに使う水です。
私の予想どおり、歯磨きに関しては、多くの長期滞在者が水道水を使っていました。

水道水浄水器購入水
ベトナム3/5人1/5人1/5人
タイ5/5人0/5人0/5人
マレーシア5/6人1/6人0/6人
インドネシア3/6人0/6人3/6人
フィリピン5/7人0/7人2/7人
カンボジア2/2人0/2人0/2人
シンガポール2/2人0/2人0/2人
ラオス0/1人0/1人1/1人
ミャンマー1/2人0/2人1/2人
ブルネイ
東ティモール1/1人0/1人0/1人
中国3/4人0/4人1/4人

飲み水と比べると、歯磨きでは水道水を使っている人が多いという結果でした。

ベトナムでは、水道水で歯磨きをしている人が多い?

今回の調査では、ベトナムの長期滞在者5人のうち、3人が歯磨きに水道水を使用し、1人が浄水器を通した水、1人が購入した水を使用していました。

私自身も、ベトナムでの生活では歯磨きに水道水を使っています。水道水ですすいだあと、最後に一口だけミネラルウォーターですすぐようにしています。

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3.海外のレストランで生野菜・サラダを食べる?

次に調べたのは、レストランで生野菜やサラダを食べるかどうかです。

長く滞在していれば、生野菜も摂りたいところです。

食べる衛生面を理由に避ける
ベトナム3/4人1/4人
タイ3/3人0/3人
マレーシア3/3人0/3人
インドネシア5/5人0/5人
フィリピン2/2人0/2人
カンボジア3/3人0/3人
シンガポール2/2人0/2人
ラオス1/1人0/1人
ミャンマー1/2人1/2人
ブルネイ
東ティモール2/2人0/2人
中国4/4人0/4人

やはり私と同じように、多くの人がレストランで生野菜やサラダを食べていました。

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4.海外で生野菜・サラダを作るとき、水道水で洗う?

水道水水道水→
最後だけ
別の水
浄水器購入水
ベトナム1/4人1/4人1/4人1/4人
タイ1/2人※0/2人0/2人1/2人
マレーシア0/3人0/3人1/3人2/3人
インドネシア0/4人1/4人0/4人3/4人
フィリピン3/5人1/5人0/5人1/5人
カンボジア
シンガポール0/1人0/1人1/1人0/1人
ラオス
ミャンマー
ブルネイ
東ティモール
中国1/2人0/2人0/2人1/2人

※タイの1人は洗浄工程で水道水を使用。最後まで水道水だけで洗っていると確認できた例ではありません。

この調査では、明らかにデータ不足でした。

私自身、サラダを食べる習慣があるので、以前「どうすれば安全にサラダを食べられるのか」を現地の方にヒアリングしたことがあります。

中国では、水道水よりも農薬を気にする方が多く、野菜用洗剤で洗うと聞いて、びっくりした記憶があります。また、ベトナムでは、生野菜を水道水でよく洗ったあと、塩水に少しつける方法を教えていただきました。

ただし、水道水に塩を入れたからといって、安全な水になるわけではありません。

安全性を優先するのであれば、生野菜は、ミネラルウォーターで洗うのが理想です。

ただ、長期生活で野菜を洗うたびに大量のミネラルウォーターを使うのは大変です。重たい水を頻繁に買いに行かなければなりません。

私は、水道水で十分に洗ったあと、最後にミネラルウォーターでもう一度仕上げ洗いをする方法を取っています。水道水だけで洗うより、リスクを下げることができます。

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5.海外のレストランで氷入りの飲み物を飲む?

次に調べたのは、海外のレストランで氷入りの飲み物を飲むかどうかです。

こちらも、氷入りの飲み物を飲んだ人が多数でした。

氷入り飲料を飲んだ避けた
ベトナム37/42人(88.1%)5/42人(11.9%)
タイ37/43人(86.0%)6/43人(14.0%)
マレーシア26/32人(81.3%)6/32人(18.8%)
インドネシア25/31人(80.6%)6/31人(19.4%)
フィリピン24/27人(88.9%)3/27人(11.1%)
カンボジア24/27人(88.9%)3/27人(11.1%)
シンガポール19/24人(79.2%)5/24人(20.8%)
ラオス16/18人(88.9%)2/18人(11.1%)
ミャンマー6/9人3/9人
ブルネイ7/9人2/9人
東ティモール2/4人2/4人
中国14/20人(70.0%)6/20人(30.0%)

※この項目は旅行者の体験も含めています。

※9人以下の国は母数が少ないため、割合は表示していません。

思ったより、多くの人がレストランでは氷を入れてもらっていますね。

しかし、私自身、中国とカンボジアでは何度かお腹を壊した経験があり、それ以来、その2か国では、できるだけ氷を入れないようにしています。

原因は氷だったのではないかと考えていますが、実際のところは今でも分かりません。

絶対に勘違いしてほしくないのですが、ベトナムを含む多くの国で、安全基準を満たしていない氷が実際に確認されています。

冷蔵庫で十分に冷えた飲み物であれば、わざわざ氷を入れない方が安全です。

また、氷がすべて溶けてから長時間置かれたような飲み物は、衛生面を考えると、無理に飲まずに廃棄した方がよいでしょう。



以上で、今回の調査結果は終了です。

ここで、いくつか補足します。

水質は、建物内の水道管の老朽化などによっても変わります。

歯磨きには水道水を使っていますが、水道水ですすいだあと、最後に一口だけミネラルウォーターですすぐようにしています。

自宅では、用途によって水を使い分けています。お茶やコーヒーには浄水器を通した水道水を沸かして使っています。

ただし、断水があったあとは、蛇口から茶色い水が出ることがあります。そのような場合は、給水元に近い蛇口を開け、きれいな水が出るまでしばらく流すようにしています。

断水によって水道管内の水圧が低下すると、配管内に汚れや微生物などが入り込む可能性もあるためです。

海外で生活を始めると、料理や野菜洗いなど、意外と多くの水を使うことに気づきます。

私自身は、沸騰させる料理には、ろ過した水道水を使用しています。

日本そばは、水道水で洗ったあと、最後にミネラルウォーターでもう一度すすいでいます。サラダも、水道水で十分に洗ったあと、最後にミネラルウォーターで仕上げ洗いをしています。

全ての料理で、最初から最後までミネラルウォーターを使用すると、使用量は増え、コスト以上に、重たいミネラルウォーターを頻繁に買いに行く労力が大きくなります。

だからこそ、「何でも水道水」でも「何でもミネラルウォーター」でもなく、用途によって使い分けるのが、長期生活では現実的だと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さまの海外ライフの参考になれば幸いです。

最後に参考資料として、各国の公的情報や水道インフラ、飲用可否などをもとに整理した水道水の安全性評価を掲載します。

実は今回、最初に調べたのは、各国の公的情報をもとにした水道水の安全性でした。しかし、その結果が私自身の体験とは少し違っていたため、途中で調査方針を変更しました。

これは私の勝手な想像ですが、浄水された水が家庭の蛇口に届くまでの配水管や、建物内の貯水槽・配管などの条件が、国や地域によってかなり違うことも関係しているのではないかと考えています。

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参考資料|中国・ASEAN各国の水道水安全性の比較

水道水の安全性評価
日本10.0
シンガポール10.0
ブルネイ8.5
タイ7.5
マレーシア7.0
中国5.5
フィリピン5.5
カンボジア5.0
ベトナム4.5
ラオス3.0
インドネシア3.0
東ティモール2.0
ミャンマー1.5

※この点数は、WHOなどが公表している公式ランキングではありません。各国の公的情報、水道インフラ、飲用可否などを比較しやすいように整理した独自評価です。

※実際の水質は、地域、建物、配水管、貯水槽などによって異なる場合があります。

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