BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・機内持ち込み編 ―

飛行機のモバイルバッテリー持ち込みルール|国内線・国際線の基本と中国・ベトナムなどの航空会社別比較

こんにちは。ADDEVAのNです。

海外出張前にモバイルバッテリーを確認しながら荷造りするイメージ

今日は、飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む際のルールについて調べてみました。国内線・国際線の基本ルールに加えて、渡航先の国や航空会社によって異なる点があります。

そこで今回は、日本の国内線・国際線で押さえておきたい基本ルールを確認したうえで、中国とASEAN諸国(ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、シンガポール、ラオス、ミャンマー、ブルネイ、東ティモール)のモバイルバッテリー持ち込み規定を国別・航空会社別に比較します。

なお、目的は「シンプルに理解する」ことです。従いまして、各国で規定されている法律などが異なり、それらの詳細なご説明は省かせていただきます。

1.国内線・国際線で押さえておきたいモバイルバッテリーの基本ルール

さて、日本では2026年4月24日から、国内線および日本を発着する国際線で、モバイルバッテリーの機内持ち込みルールが変更されました。
本記事では、そこからおさらいします。

日本では、次のルールになっています。

  • モバイルバッテリーは預け荷物に入れず、機内に持ち込む
  • 160Wh以下を1人2個まで。
  • 端子をテープで覆うか、1個ずつ袋に入れる(ショート防止)。
  • 頭上の収納棚には入れず、手元(座席前ポケット)で保管する
  • 機内では、モバイルバッテリーの充電と使用(スマホなどへ給電)をしない

モバイルバッテリー本体には、Whではなく「10,000mAh」「20,000mAh」などの容量が大きく表示されていることもあります。航空会社によってはmAhでも上限を案内しているため、今回の調査では公式にmAhの記載がある場合には併記しています。

まずは、この日本のルールを押さえてください。

そのうえで、次の渡航先の航空会社欄の注意点をご確認ください。

2.中国・ベトナムなどのモバイルバッテリー規制|国別・航空会社別に比較

国別・航空会社別のモバイルバッテリー持ち込みルールを調査してみると、一見、モバイルバッテリーの容量上限が最も重要なように見えます。

しかし、一般的な10,000mAh前後のモバイルバッテリーは100Whを大きく下回るため、多くの方にとっては、まず国ごとの注意事項と持ち込み可能な個数を確認していただければ大丈夫です。

一方、100Whを超える大容量のモバイルバッテリーを持って行く場合は注意が必要です。

日本では160Wh以下まで機内持ち込み可能ですが、渡航先や航空会社によっては、100Whを超えるモバイルバッテリーは航空会社の事前承認が必要な場合や、持ち込み不可となる場合があります。

そのため、100Whを超えるモバイルバッテリーを使用される方は、国ごとの注意点に加えて、利用する航空会社の規定もご確認ください。

なお、以下に掲載した各国・航空会社の規定は、2026年9月時点の最新情報を調査しています。モバイルバッテリーの規定は、今後変更されることが予想されますので、以下は考え方の目安とし、使用される航空会社が決まってから、ご自身で最新情報を確認されることをおすすめします。

表が大きいため、各国の情報へすぐに移動できるジャンプリンクを用意しました。

国名 航空会社 100Wh超 承認・申告/補足
中国中国国内線はCCC(3C)マーク必須。 マークなし・不鮮明・リコール対象品は不可。
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Air China承認必要。一般便の申請時期は明記なし
China Eastern申請時期は明記なし
China Southernチェックイン時に申告・承認
Hainan Airlines申請時期は明記なし
Shenzhen Airlinesチェックイン時に申告・検査・承認
Sichuan Airlines申請時期は明記なし
Spring Airlines事前承認
Juneyao Air申請時期は明記なし
Shandong Airlines申請時期は明記なし
9 Air申請時期は明記なし
Beijing Capital Airlines申請時期は明記なし
XiamenAir100~160Whは最大2個・運航者承認。申請方法・時期は明記なし
ベトナム機内ではバッグから取り出し、見える場所で保管する。 ※Vietnam Airlines とVietravel Airlines は、異なる航空会社です。
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Vietnam Airlines100~160Wh(公式目安:約27,000~43,000mAh)は最大2個。事前承認が必要。加えて、Power Bankはチェックインカウンターで申告
Pacific Airlines要確認チェックイン時申告。国規定では100~160Whは承認対象だが、Pacific Airlinesの現行独自規定は要確認
VASCO要確認チェックイン時申告。100~160Whの承認可否・具体的手続きは公開情報なし
Vietjet AirNG
Bamboo AirwaysNG
Sun PhuQuoc AirwaysNG
Vietravel Airlines要確認国規定では100~160Whは事前承認対象。同社の現行Power Bank容量規定は確認できず
タイ100Wh超~160Wh以下は国の規定上、航空会社の承認対象。ただし各社がより厳しい規定を設定。
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Thai AirwaysNG最新のPower Bank専用規定では100Wh以下・2個まで。100Wh超は不可。一般の予備電池規定とは別扱いです。
Bangkok AirwaysNGPower Bankは100Wh以下(5V換算20,000mAh以下)のみ。100~160Whの予備電池は承認制ですが、Power Bankは100Wh超不可。
Thai AirAsiaNGPower Bankは100Wh以下・2個まで。100Wh超は禁止。
Thai AirAsia XNG同じくPower Bankは100Wh以下。
Thai Lion AirNGPower Bankは100Wh以下・1個20,000mAh以下、最大2個。100Wh超は禁止。
Thai Vietjet100~160Wh(公式表記20,000~32,000mAh)は最大2個・航空会社承認。32,000mAh超は不可
Nok Air要確認最新Power Bank専用規定を確認できず
シンガポール100Wh超~160Wh以下は、空港到着前に航空会社の承認を取る必要がある。
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Singapore Airlines事前承認。専用フォームで申請し、Wh・電圧表示が確認できる写真とUN38.3試験要件の証明書を提出
Scoot事前承認。カスタマーサービス経由で確認。申請期限の公式明記なし
マレーシア2026年4月30日から、Power Bankは1人2個まで。 機内での充電・給電は禁止。頭上収納を避けて手元で管理し、短絡防止を行う。100Wh超の扱いは航空会社によって異なる。
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Malaysia Airlines航空会社承認必要。申請方法・時期は明記なし
AirAsia MalaysiaNG
AirAsia XNG
FireflyNG
Batik Air MalaysiaNGPower Bankは100Whまたは20,000mAh以下
AirBorneo要確認国規定では100~160Whは承認対象だが、AirBorneoの現行容量別規定・承認方法は公開情報なし
フィリピンCAAPの規定では100Wh超~160Wh以下は航空会社の事前承認で持ち込み可能。ただし、主要航空会社ではPower Bankを100Wh以下に制限している。
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Philippine AirlinesNG
PAL ExpressNG
Cebu PacificNG
CebgoNG
AirAsia PhilippinesNG
Sunlight AirNGPower Bankは100Wh以下・最大2個。100Wh超は不可。
ブルネイPower Bankはバッグから取り出し、袋などで保護して座席前ポケットで保管。 容量表示のないものは不可。
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Royal Brunei Airlines事前承認が必要。申請方法・期限は明記なし
インドネシア国の規定では100Wh超~160Wh以下は航空会社の承認で持ち込み可能。
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Garuda IndonesiaNGPower Bankは100Wh以下(0~20,000mAh)のみ。101~160Wh(20,001~32,000mAh)は不可。
Citilink100~160Wh(20,001~32,000mAh、5V想定)は最大2個・承認必要。申請時期は明記なし
Lion Air承認必要。申請時期は明記なし
Batik Air Indonesia承認必要。申請時期は明記なし
Indonesia AirAsiaNG
Pelita Air100Wh以下は20,000mAh以下。100~160Whは最大2個・承認必要。申請時期は明記なし
Wings Air100~160Wh(公式目安:約20,000~32,000mAh)は最大2個・航空会社承認必要。具体的申請方法は要確認
Super Air Jet100~160Wh(公式目安:約20,000~32,000mAh)は最大2個・航空会社承認必要。具体的申請方法は要確認
TransNusa要確認国規定では100~160Whは航空会社承認で可。ただしTransNusa自身の承認可否・方法は公開情報なし
Sriwijaya Air / NAM Air要確認国規定では100~160Whは航空会社承認対象。ただし両社の現行容量別規定を確認できず
カンボジア航空会社によって異なる。
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Air Cambodia100~160Whは最大2個。公式公開情報では承認・申告方法の明記なし
AirAsia CambodiaNG
Sky Angkor Airlines100~160Wh(公式表記27,000~43,000mAh)は最大2個・航空会社承認必要。申請場所・時期は明記なし
Cambodia Airways情報不足要確認
ラオス2026年のICAO新規定に沿い、100Wh超~160Wh以下は航空会社承認の対象。 少なくともボケオ国際空港では2026年6月1日から明文化。
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Lao Airlines要確認ICAO・IATA規定に従う。100~160Whの承認可否・申請方法は公開情報なし
Lao Skyway要確認航空会社へ直接確認。100~160Whの具体的な公開規定なし
ミャンマー航空会社によって異なる。100Wh超を禁止する航空会社と、承認制で認める航空会社がある。
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Myanmar National AirlinesNGPower Bankは100Wh未満(20,000mAh未満)のみ・最大2個。100Wh超は禁止。
Myanmar Airways International航空会社承認必要。Cargo Departmentまたは各地のMAIオフィスへ申請
Mingalar Aviation要確認MAI発券・Mingalar運航便では100~160Wh持込可を確認。ただしMingalar独自の公開承認方法なし
Mann Yadanarpon Airlines要確認Power Bankは機内持込と案内しているが、100~160Whの公開規定なし
Air Thanlwin要確認100~160WhのPower Bankについて具体的な公開規定なし
東ティモール具体的な旅客向け公開規定を確認できず。 ICAO基準への適合を掲げているが、100~160Whについては航空会社へ確認。
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Aero Dili情報不足100~160Whの公式公開規定なし。利用前に航空会社へ確認
「可」は、航空会社の承認などを条件に持ち込み可能。「NG」は持ち込み不可。「要確認」は公開情報だけでは条件を確定できなかったもの。「情報不足」は公開情報から100~160Whの扱いそのものを判定できなかったものです。mAhは航空会社自身が公式に数値を示している場合だけ併記しています。mAhからWhへの換算は電圧によって変わるため、最終的な判定は各社のWh基準を優先してください。

3.国別・航空会社別の調査で分かったモバイルバッテリー規制の違い

空港のチェックインカウンターでモバイルバッテリーを確認してもらうイメージ

今回、各国の国際線についてモバイルバッテリーの機内持ち込みルールを調べてみて、思っていた以上に国や航空会社によって違いがあることが分かりました。

特に注意したいのは、国のルールだけを見ても判断できない場合があることです。国としては100Wh超~160Wh以下を承認制としていても、実際にはPower Bankを100Wh以下に制限している航空会社もあります。

なお、今回の調査の過程で、2027年以降、モバイルバッテリーは100Wh以下に制限される方向で国際ルールの見直しが進んでいることも分かりました。

現時点では、日本での具体的な運用はまだ確定していませんが、これからモバイルバッテリーを新しく購入される方は、100Wh以下の製品を選んでおいた方が安心だと思います。

また、調査していて少し分かりにくかったのが、「予備リチウムイオン電池」と「Power Bank(モバイルバッテリー)」が別々に規定されている場合があることです。予備電池では100Wh超~160Wh以下を認めていても、Power Bankは不可という航空会社もありました。

ご自身で確認される際には、「リチウム電池」「予備電池」の規定だけでなく、Power Bank/Portable Charger/モバイルバッテリーについての規定が別にないかも確認することをおすすめします。

重ねてになりますが、この記事は、モバイルバッテリー規制への「気づき」や、航空会社ごとのバッテリー規制の傾向を知るための参考としてご活用ください。
実際に渡航される際には、利用する航空会社が決まってから、ご自身で最新情報をご確認いただくことをおすすめします。

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