BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・シンガポール通信編 ―

シンガポールのSIM・eSIM比較|日本で事前購入・現地料金を比較

シンガポールでは、旅行者向けの現地SIM・eSIMを比較的低料金で利用できます。国内向けプランと旅行者向けプランでは、契約資格や更新条件が異なるため、旅行者が申し込める商品を中心に紹介します。

しかもデータ容量が非常に大きく、Singtelなら7日間・500GBでS$10、日本円で約1,210円です。

500GBもあれば、短期出張で容量を気にする必要はほとんどないでしょう。

旅行者向け商品を、利用日数と購入方法で比較します。

7日程度 → Singtel Tourist:S$10/7日・500GB

30日間 → StarHub・M1 Tourist:S$12/30日から

日本でeSIMを事前準備 → StarHub Traveler eSIM S$12/14日・100GB。30日プランにはStarHub Tourist eSIMなどもあります(項目2で購入先と利用開始条件を確認)。

SIMBAの国内向けプリペイドは旅行者も契約できますが、更新・解約時の追加費用が未確認のため、旅行者向け最安料金には含めていません。

1.まず、何GBあればいい?

シンガポールは、今回調べた中国+ASEANの中でもWi-Fi環境が特に充実しています。

ホテルやカフェ、ショッピングモールだけでなく、政府主導の無料公共Wi-Fi「Wireless@SGx」もあり、MRT駅、モール、ホーカーセンター、コミュニティ施設などにアクセスポイントがあります。外国の携帯番号でも利用できます。

そのため、7日程度の出張なら、次の容量でも十分な場合があります。

使い方7日間の目安
メール・LINE・地図が中心3GB程度
Web検索・SNSも普通に使う5GB程度
動画も時々見る10GB程度
PCのテザリングや動画を多く使う20GB以上

ただし、シンガポールでは「何GB必要か」を考える意味があまりありません。

Singtelの7日Tourist SIMは500GBです。

つまり、5GBで足りる人も、50GB使う人も、7日なら同じS$10です。

シンガポールでは、データ容量よりも、料金・通信品質・他国でも使うかどうかで選んだ方がよいでしょう。

2.日本で事前購入・設定を済ませ、現地到着後すぐにデータ通信を利用できるeSIM

現地のSIM売り場に立ち寄らず、到着後に地図や配車アプリを使いたい場合は、日本で購入・本人確認・eSIMのインストールを済ませられる旅行者向け商品が選択肢です。インストールと回線の利用開始は別の操作・タイミングです。自宅のWi-FiでeSIMを追加しても、シンガポールの通信回線には現地到着まで接続できない場合があります。

StarHubのTraveler eSIMは、渡航前にQRコードで設定し、現地到着時にデータ通信が利用できることを公式に案内しています。StarHubのTourist eSIM Data OnlyやSingtelのhi! Tourist eSIMも事前購入・設定が可能ですが、購入・設定時点で利用期間が始まる場合があるため、利用開始条件を確認してください。

※表は横にスクロールできます。

通信会社・プランSIM区分期間・国内データ容量料金日本円目安事前準備・申し込み
StarHub Traveler eSIMeSIM14日・100GB(5G)S$12約1,450円日本でQRコードによる設定が可能。到着時に利用開始。
公式案内・購入ページへ
StarHub 4G Tourist eSIM Data OnlyeSIM30日・300GBS$12約1,450円オンライン購入・本人確認・QRコードによるインストールに対応。
公式申し込みページへ
StarHub Tourist eSIM Data Only CoreeSIM30日・300GB(5G+)S$15約1,820円オンライン購入・本人確認・QRコードによるインストールに対応。
公式申し込みページへ
StarHub Tourist eSIM Data Only PluseSIM30日・400GB(5G+)S$30約3,640円オンライン購入・本人確認・QRコードによるインストールに対応。
公式申し込みページへ
Singtel hi! Tourist eSIMeSIM30日・500GB(5G+)S$15約1,820円渡航前のオンライン購入・eSIM設定に対応。購入時から有効期間が開始。
公式申し込みページへ
Singtel hi! Tourist eSIMeSIM30日・1,000GB(5G+)S$30約3,640円渡航前のオンライン購入・eSIM設定に対応。購入時から有効期間が開始。
公式申し込みページへ

Traveler eSIMとTourist eSIMは別商品です。StarHub Traveler eSIMは購入後21日以内、StarHub Touristデータ専用eSIMは購入後18日以内に有効化する必要があります。購入直後にインストール・有効化を進める場合、現地到着前に有効期間が消費されないか、画面の案内を確認してください。

SingtelのTourist eSIMは購入時から利用期間が始まるため、出張の直前に購入・設定する方法が適しています。オンライン購入時はデータ専用として案内されています。現地の電話番号による通話・SMSを利用したい場合は、Singtelの販売店での有効化条件を事前に確認してください。

いずれもeSIM対応かつSIMロックのない端末が必要です。渡航前にWi-Fiへ接続し、本人確認・QRコードの読み取り・eSIM追加まで完了させ、現地到着後は購入したeSIMをモバイルデータ通信回線として選択してください。データローミングの設定は購入した商品の案内に従い、日本で使用するSIMの意図しない海外通信料金にも注意しましょう。

なお、M1の旅行者向けeSIMは現地での本人確認・受け取りが必要な商品があり、居住者向けのSingpassによる即時有効化とは別です。SIMBAのSuperRoam10 Prepaidも外国のパスポートでは現地店頭契約が必要なため、いずれも「日本で購入・設定まで完了できる商品」としては上表に含めていません。

3.どの通信会社を選ぶ?

旅行者向けの主な候補は、Singtel、StarHub、M1です。これに加え、国内向け商品でも外国人旅行者の契約資格を確認できたSIMBAのプリペイドプランを、契約終了時の注意点とともに紹介します。

料金だけでなく、物理SIMかeSIMか、通話・SMSが必要か、購入後すぐに有効化できるかも確認してください。同額でもSIM形態によってサービス内容や手続きが異なる商品があります。日本で準備できるeSIMは項目2にまとめています。各料金表の「SIM区分」は、SIM=物理SIM、eSIM=eSIMのみ、SIM/eSIM=両方に対応することを示します。

利用状況比較するプラン
7日程度の短期出張Singtel Tourist S$10/7日
30日間の旅行者向けプランを選びたいStarHub・M1 Tourist S$12/30日
日本でデータ専用eSIMを準備したいStarHub Tourist eSIMなど。購入・有効化期限に注意
現地の電話番号で通話・SMSを使いたいStarHub・M1の通話対応Tourist SIM。データ専用商品と区別する
国内向けプリペイドも比較したいSIMBA SuperRoam10 Prepaid。更新・解約条件を購入前に確認

Singtel|7日間・500GBでS$10

Singtelは短期出張向けに、7日間・500GBのTouristプランをS$10で提供しています。

※表は横にスクロールできます。

期間SIM区分データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日SIM500GBS$10約1,210円5G+ Tourist。eSIMで同額・同容量・同期間の商品は未確認
30日SIM/eSIM500GBS$15約1,820円5G+ Tourist。eSIM購入はデータ専用。通話・SMSの利用条件に注意
30日SIM/eSIM1,000GBS$30約3,640円5G+ Tourist。eSIMはデータ専用。購入経路による容量・ローミング特典は要確認

7日500GBのプランには、マレーシア、インドネシア、タイ、香港などで使えるデータ特典もあります。海外ローミングの容量はシンガポール国内の500GBとは別枠のため、訪問先ごとの対象国・容量を確認してください。

オンライン購入するTourist eSIMはデータ通信専用として案内されています。通話・SMSが必要な場合は、購入前に対象のSIM形態と店頭での有効化条件を確認してください。また、Tourist eSIMは購入時から有効期間が始まるため、出発より大幅に早く購入しないよう注意が必要です。

Opensignalの2025年12月調査では、Singtelがシンガポールの「Best Network」を獲得し、通信品質の安定性や信頼性でも首位でした。5G Coverage Experienceも9.3で4社中トップです。

StarHub|30日間・S$12から。通話付きSIMとデータ専用eSIMを区別

StarHubは、旅行者向けに30日間・S$12の4G Touristプランを提供しています。通話・SMS対応のTouristプランにはSIMとeSIMの両方があり、これとは別にデータ専用eSIMも販売しています。同額でも通話の有無が異なるため、区別して比較します。

※表は横にスクロールできます。

期間SIM区分国内データ容量現地価格日本円目安ポイント
30日SIM/eSIM300GBS$12約1,450円4G Tourist:通話・SMS対応
30日eSIM300GBS$12約1,450円4G Tourist Data Only:データ専用、オンライン購入に対応
30日SIM/eSIM300GBS$15約1,820円5G Tourist Core:通話・SMS対応
30日eSIM300GBS$15約1,820円5G Tourist Core Data Only:データ専用
30日SIM/eSIM400GBS$30約3,640円5G Tourist Plus:通話・SMS対応、ローミング特典付き
30日eSIM400GBS$30約3,640円5G Tourist Plus Data Only:データ専用、ローミング特典付き

S$12のプランには、シンガポール国内300GBとは別に、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイなどで使えるローミングデータ枠が含まれます。利用可能な国・容量は購入する商品で確認してください。

データ専用Tourist eSIMはオンラインで購入でき、購入から18日以内に有効化する必要があります。現地の電話番号による通話・SMSが必要なら、同じ価格帯で提供される通話対応Tourist SIM/eSIMを選んでください。

Opensignalの調査では、StarHubが平均ダウンロード速度で155.9Mbpsと4社中トップでした。

M1|30日間S$12の通話対応Tourist、S$13のデータ専用も

M1には、通話・SMSに対応するTourist商品と、データ通信専用の商品があります。同じ価格帯の居住者向け「Singpassによるオンライン即時有効化」と、旅行者の契約方法を混同しないよう注意してください。

※表は横にスクロールできます。

期間SIM区分国内データ容量現地価格日本円目安ポイント
30日SIM/eSIM500GBS$12約1,450円通話・SMS対応Tourist。販売店限定のS$12商品はSIMのみ
30日SIM/eSIM500GBS$13約1,580円Touristデータ専用。Singpass保有者限定の即時有効化eSIMとは別商品

S$13のデータ専用プランには、対象国で利用できるローミングデータも含まれます。現地利用の500GBと海外での利用可能容量は異なるため、渡航先ごとの枠を購入時に確認してください。

Singpassを持つ居住者向けのeSIM即時有効化サービスは、パスポートだけで来訪する旅行者が同じ手続きで利用できることを意味しません。

Opensignalの調査では、M1が5G平均ダウンロード速度で4社中トップでした。

SIMBA|旅行者も契約できる国内向けプリペイド。ただし更新・解約条件に注意

SIMBAのSuperRoam10 Prepaidは、30日間・500GBでS$10(約1,210円)の国内向け商品ですが、16歳以上の外国人旅行者も有効なパスポートで新規契約できます。国内向けの通常契約「SuperRoam10」とは契約資格が異なります。

プランSIM区分期間データ容量現地価格購入方法
SuperRoam10 PrepaidSIM/eSIM30日500GBS$10外国のパスポートでの新規契約はサービスセンター・正規販売店

物理SIMとeSIMの両方に対応します。外国のパスポートで申し込む場合は、SIMBAのサービスセンターまたは正規販売店で手続きします。パスポート登録による利用期間は最大30日間です。

短期旅行者は購入前に更新・解約条件を確認してください。SuperRoam10 Prepaidは30日ごとの自動更新方式で、次回分のS$10は原則として利用開始から26日目に請求されます。契約書には、30日以内の解約・他社への番号移行についてS$30が発生する旨の規定があります。

一方、外国のパスポートによる30日後の利用停止と次回請求・契約終了の関係、カード登録なしの店頭契約の可否、更新せず終了する際の最終支払額は確認できていません。S$10だけで30日間利用して追加料金なしで終了できるとは断定しないため、下記の旅行者向け商品の最安料金比較には含めていません。

継続課金が不要な短期滞在では、店頭で次回請求の停止方法と、正式な解約時の料金を確認できない場合、旅行者向けのStarHub・M1などのプランも比較してください。

4.結局、7日出張ならどれを選ぶ?

7日程度の滞在では、旅行者向けのSingtel 500GB・S$10(約1,210円)が候補です。現行の料金表では、同額・同条件のeSIM版は未確認です。一方、項目2で紹介したStarHub Traveler eSIMなら、14日間・100GB・S$12(約1,450円)で、日本で準備を済ませて到着時からデータ通信を利用できます。現地の通話・SMSが必要な場合は、データ専用eSIMとの違いも確認してください。

データ容量は通常の短期出張では十分大きいため、購入場所・有効化のタイミング・海外ローミングの対象国も合わせて比較すると選びやすくなります。

5.シンガポールのSIMは周辺国でも使えるものが多い

シンガポールのTourist SIMで面白いのが、シンガポール国外でも利用できるプランが多いことです。

例えばSingtelの7日500GBは、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、香港で利用できます。

StarHubにも、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイで利用できるデータが含まれています。

そのため、日本 → シンガポール → マレーシア → 日本のような出張なら、SIMを買い直さず、そのまま使える場合があります。

シンガポールだけの料金を見るのではなく、次にどの国へ行くかも確認して選ぶとよいでしょう。

6.SIMはどこで買う?

日本で事前購入・設定できるeSIMの商品・料金・申し込み先は項目2で紹介しています。現地で通話対応の物理SIMを買う場合、StarHubのTourist SIMはチャンギ空港の到着ロビーやChangi Recommendsのカウンターなどで購入できます。パスポートを用意してください。

Singtelのhi! Tourist SIM / eSIMも外国人パスポート保有者向けの商品です。オンライン購入のeSIMはデータ専用として案内されており、購入時から有効期間が始まるため、事前購入のタイミングは項目2を参照してください。通話・SMSが必要な場合は商品と店頭での有効化条件を確認してください。

M1のS$12の通話対応TouristとS$13のデータ専用Touristは、いずれもSIM・eSIMから選べます。ただし、S$12の販売店限定商品は物理SIMのみで、現地での本人確認が必要な商品もあります。Singpass保有者向けのオンライン即時有効化は、短期旅行者向けの申込方法ではありません。

SIMBAのSuperRoam10 Prepaidを外国のパスポートで新規契約する場合は、サービスセンターまたは正規販売店で手続きします。購入時には、次回の自動請求と契約終了時の料金を確認してください。

シンガポールではプリペイドSIMの本人確認・登録が義務付けられています。パスポートで登録したSIMは、原則として登録日を起点に最大30日間の利用となります。

7.結局、シンガポールではどれを選ぶ?

7日間ならSingtel TouristのS$10・500GBが候補です。日本でeSIMを設定して到着時から使いたい場合は、項目2のStarHub Traveler eSIM(14日・100GB・S$12)も比較できます。

30日間の旅行者向け商品ではStarHubとM1にS$12のプランがあります。日本で事前購入・設定する場合はStarHub Touristのデータ専用eSIMやSingtel Tourist eSIMも選択肢です。現地電話番号での通話・SMSが必要か、本人確認に来店が必要かで選び分けてください。

SIMBAにはS$10・30日間・500GBの国内向けプリペイド商品があり、旅行者も契約できます。ただし、自動更新・解約時の料金を含めて短期利用の最終支払額を確認できていないため、旅行者向けの最安利用料金としては扱っていません。

シンガポールでは低価格で大容量のプランが多く、周辺国で使えるデータ特典付きの商品もあります。利用日数、通話の要否、eSIMの購入・有効化条件、次に訪問する国を確認して選びましょう。

※料金・サービス内容は2026年9月25日の調査に基づきます。日本円は現行記事の参考換算額で、最新の為替相場を保証するものではありません。料金・契約条件・ローミング対象国は購入前に各社の対象商品ページで再確認してください。