3.どの通信会社を選ぶ?
フィリピンの主な通信会社は、Globe、Smart、DITOです。
| 利用状況 | おすすめ |
| 価格と通信エリアのバランス | Smart |
| 地方も含め通信エリアを重視 | Globe |
| DITOの通信エリア内で安さ・速度重視 | DITO |
| 現地SIM登録をせず、渡航前にデータeSIMを準備したい | 項目2の旅行向けeSIM |
| 現地の電話番号や通話・SMS付きの旅行者専用eSIMを使いたい | Smart Tourist eSIM(到着後SIM登録が必要) |
Smart|出張なら最初に検討しやすい
Smartは、料金と通信エリアのバランスがかなり良い通信会社です。
Opensignalの2025年10月調査では、Coverage Experienceは、Globe:7.4、Smart:7.2、DITO:3.8でした。
Globeにはわずかに届きませんが、DITOよりかなり広い通信エリアがあります。
Smartの通常プリペイドSIM・eSIMは外国人旅行者も購入できます。日本人旅行者が通常eSIMを購入する方法はSmartの公式案内にも掲載されています。旅行者専用商品に限定せず、初回費用を比較できます。ただし、Smart公式サイトで日本からeSIMを購入・インストールしても、通信開始にはSIM登録が必要です。項目2の事前準備型データeSIMとは開通条件が異なります。
※表は横にスクロールできます。
| 期間 | SIM区分 | データ容量 | 現地価格 | 日本円目安 | ポイント |
| 7日 | SIM/eSIM | 通常10GB(期間合計)+対象アプリ7GB・5G専用4GB | 99 PHP | 約250円 | Power All 99 |
| 7日 | SIM/eSIM | 5G無制限+4G継続通信 | 225 PHP | 約570円 | UNLI 5G+/5Gエリア・対応端末を確認 |
| 30日 | SIM/eSIM | 24GB(期間合計) | 299 PHP | 約760円 | ALL DATA 299 |
上表は通信プランだけの料金です。Smartの通常プリペイドeSIMを新規購入する場合はSIM本体99ペソ(約250円)が別途必要です。Power All 99なら初回合計198ペソ(約500円)、UNLI 5G+ 225なら324ペソ(約820円)、ALL DATA 299なら398ペソ(約1,010円)です。物理SIMの本体価格は購入先で確認してください。
通常eSIM本体には最初から通常データ5GB(3日間合計)などの初期特典が含まれます。3日以内の滞在なら、追加プランを買う必要がない場合もあります。追加プランは必要に応じて公式ストアなどで選択します。
Power All 99のアプリ専用7GBや5G専用4GBは通常データ10GBとは利用条件が異なります。UNLI 5G+も5G無制限の利用には5G対応端末と対応エリアが必要です。
上表の「SIM/eSIM」は、通常のSmart Prepaid SIM・eSIMで同じ追加通信プランを利用できるという意味です。eSIM本体は99ペソ、物理SIMの本体価格は購入先で確認してください。Smartの通常eSIM案内でも、通常プリペイド向けの追加プランを利用できることが確認できます。
Smart Tourist eSIM|外国人にはかなり分かりやすい
Smartには外国人旅行者向けのDigital Tourist eSIMがあります。
※表は横にスクロールできます。
| 期間 | SIM区分 | データ容量 | 現地価格 | 日本円目安 | ポイント |
| 30日 | eSIM | 24GB(期間合計) | 599 PHP | 約1,520円 | 外国人向けeSIM。容量・有効期間は購入画面で再確認 |
SIM区分の「eSIM」は、599ペソの旅行者専用セット商品として確認できた販売形態です。同じ24GB・30日間のセット商品を物理SIMでも購入できることは確認できていません。通常のSmart物理SIMに別の追加プランを購入する方法とは区別しています。
24GBに加えて、フィリピン国内の全ネットワークへの通話とSMSが無制限で利用できます。
QRコードがメールで届くデジタル商品なので、eSIM対応端末なら物理SIMを購入する必要がありません。ただし、事前購入してもフィリピン到着後に外国人旅行者としてのSIM登録が必要です。
通常eSIM+ALL DATA 299の初回約1,010円に対して、旅行者専用eSIMは約1,520円です。旅行者専用商品は通信プランがセットで、国内向け通話・SMSも含まれます。ただし、通常eSIMでも外国人旅行者としての本人確認・SIM登録は可能で、旅行者専用eSIMでもSIM登録は必要です。購入画面で旅行者専用商品の最新の容量・利用日数を確認してください。
Globe|通信エリアを優先するなら候補
通信エリアを重視するならGlobeも有力です。
OpensignalのCoverage Experienceでは、Globeが3社中トップの7.4でした。
Smartとの差は小さいものの、出張先によってはGlobeの方がつながりやすい場所もあります。
Globeには外国人旅行者向けのTraveler SIM / eSIMがあり、15日20GB、15日30GB、30日80GB以上などの大容量プランが用意されています。
※表は横にスクロールできます。
| 期間 | SIM区分 | データ容量 | 現地価格 | 日本円目安 | ポイント |
| 30日 | SIM/eSIM | 80GB(期間合計) | 1,750 PHP | 約4,430円 | Traveler eSIM代表例 |
渡航前にGlobeOneアプリからTraveler eSIMを購入・インストールすることはできますが、フィリピン到着後にGlobe回線で認証コードを受け取ってSIM登録を完了する必要があります。項目2の、登録手続きなしでデータ通信を開始できる商品とは区別してください。
SIM区分は「SIM/eSIM」です。Globe公式の旅行者向け商品一覧には、80GB・30日間の物理SIMが掲載され、追加99ペソでeSIMを選べることも案内されています。上表の1,750ペソ(約4,430円)はGlobeOneで販売する旅行者専用eSIMの確認済み価格であり、空港販売の物理SIMや追加99ペソのeSIMと同額という意味ではありません。空港販売の商品価格は購入窓口でご確認ください。
SmartやDITOの通常プリペイドと比べると高めですが、旅行者向けに最初から用意された商品なので、分かりやすさを重視する場合の候補になります。
DITO|とにかく安い。ただし通信エリアを確認
料金だけならDITOは非常に魅力的です。
※表は横にスクロールできます。
| 期間 | SIM区分 | データ容量 | 現地価格 | 日本円目安 | ポイント |
| 7日 | SIM/eSIM | 通常5GB(期間合計)+対象SNS無制限 | 70 PHP | 約180円 | Level-Up Socials 70 |
| 30日 | SIM/eSIM | 10GB(期間合計) | 109 PHP | 約280円 | Level-Up 109 |
| 30日 | SIM/eSIM | 12GB(期間合計) | 129 PHP | 約330円 | Level-Up 129 |
| 30日 | SIM/eSIM | 32GB(期間合計) | 299 PHP | 約760円 | Level-Up 299 |
上表は通信プランだけの料金です。物理SIMのStarter Packは公式サイトで39ペソ(約100円)と案内されていますが、掲載キャンペーンの終了日が2025年12月31日となっているため、2026年9月の販売価格と初期特典は購入前に確認してください。39ペソで購入できる場合、Level-Up Socials 70との初回合計は109ペソ(約280円)、30日間のLevel-Up 129なら168ペソ(約430円)です。付属する初期データは時期・商品条件によって異なるため、追加購入前に確認しましょう。
上表の「SIM/eSIM」は通常のDITO物理SIM・eSIMで同じLevel-Up通信プランを追加購入できるという意味です。DITO公式のeSIM向けプラン案内でも、物理SIMとeSIMで同じ通常プリペイドプランを利用できると説明されています。ただし、先に示したSIM本体39ペソを含む初回約280円という試算は物理Starter Packを39ペソで購入できる場合のもので、eSIMの初回総額ではありません。
DITOの公式プラン一覧では、Level-Up Socials 70の通常通信に使える容量は5GBで、無制限部分は対象SNS向けです。DITO公式FAQは、同プランが通常のDITOプリペイド加入者向けであると説明しています。
料金も安く、Opensignalでは平均ダウンロード速度が3社中最速でした。
また、通信品質の安定性や信頼性でも高い評価を獲得しています。
ただし問題は通信エリアです。Coverage ExperienceはDITO:3.8で、Globe 7.4、Smart 7.2よりかなり低くなっています。
ですから、「DITOが一番速くて安いからDITO」ではなく、「自分の出張先がDITOの通信エリアならDITO」と考えた方がよいでしょう。