BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・マレーシア通信編 ―

マレーシアのSIM・eSIM|現地購入ならどれ?料金・おすすめ通信会社を比較

マレーシアの現地SIMもかなり安いです。

特に2026年に始まったU Mobileの外国人向けTourist SIMは、7日間・100GBでRM15、日本円で約570円です。

ここまで安いと、「5GBで足りるか、10GB必要か」と悩む意味がほとんどなくなります。

先に結論を言うと、次の4つを基準に考えると分かりやすいです。

日本でeSIMを事前購入・設定しておきたい → U Mobile/Hotlink

クアラルンプールなど都市部中心・安さ重視 → U Mobile

地方や工業団地への移動が多い → CelcomDigi

シンガポール・タイ・インドネシアにも続けて行く → Hotlink

1.まず、何GBあればいい?

マレーシアでは、ホテルだけでなくショッピングモール、空港・ターミナル、カフェ、飲食店などでも無料Wi-Fiを利用できる場所が多くあります。

マレーシア政府観光局も、ショッピングセンターやターミナルなどの公共施設、カフェや飲食店などで無料Wi-Fiを利用できると案内しています。

そのため、7日程度の出張なら、次の容量でも足りる場合があります。

使い方7日間の目安
メール・LINE・地図が中心3GB程度
Web検索・SNSも普通に使う5GB程度
動画も時々見る10GB程度
PCのテザリングや動画を多く使う20GB以上

ただし、マレーシアではこの表を見て悩む必要があまりありません。

U Mobileの外国人向けプランなら、7日100GB:約570円です。

「5GBで足りるから5GBを探す」より、100GBを買ってしまった方が簡単。

これが現在のマレーシアの料金事情です。

2.日本で事前購入・設定を済ませ、現地到着後すぐにデータ通信を利用できるeSIM

日本にいる間にeSIMの購入・本人確認とスマートフォンへのインストールを済ませておくと、マレーシア到着後にSIM販売店へ立ち寄らず通信を始められます。現在紹介している旅行者向け商品のうち、出発前のeSIM購入・設定を案内しているのはU Mobileの7日100GBとHotlinkの15日100GBです。いずれも現地通信会社が販売する商品で、日本国内の代理店から購入する商品ではありません。

※表は横にスクロールできます。

サービス・プラン利用期間・容量現地価格日本円目安申込先
U Mobile
ULTRA Tourist eSIM
7日・100GBRM15約570円公式サイトで申し込む
MyUMobileアプリからも申込可
Hotlink
Travel eSIM
15日・100GB(FUP)RM35約1,320円公式サイトで手順を確認
Hotlinkアプリで購入

U Mobile|7日100GB・RM15(約570円)

U Mobile公式サイトまたはMyUMobileアプリから旅行者向けのULTRA Tourist eSIMを申し込み、パスポートによる本人確認と購入を行います。Wi-Fi環境でスマートフォンへeSIMをインストールします。詳しくはULTRA Tourist公式ページをご覧ください。

Hotlink|15日100GB・RM35(約1,320円)

Hotlinkアプリで「Activate or Get New SIM」→「Get eSIM」と進み、Travel SIMの15日100GBプランを選択します。パスポートで本人確認し、支払い後にWi-Fi環境でeSIMをインストールします。詳しい申込手順はHotlink Travel SIM公式ページをご覧ください。対象のデータ通信はマレーシア・シンガポール・タイ・インドネシアで利用できます。

利用開始日に注意:eSIMのインストールと通信プランの有効化は、必ずしも同じ操作ではありません。プランの利用日数が有効化時点から進む場合があり、HotlinkはTravel Packの利用期間が有効化時から始まると案内しています。日本で何日も前に開通させず、購入画面で開始時点を確認し、渡航直前の準備を検討してください。

現地到着後は機内モードを解除し、購入したeSIMをモバイルデータ通信に指定して接続を確認します。端末・通信エリアなどにより接続までに操作が必要な場合もあります。CelcomDigiにも旅行者向けeSIMの案内はありますが、掲載中の各プランについて日本からの具体的な購入・本人確認・有効化条件を確認できていないため、この一覧には含めていません。

3.どの通信会社を選ぶ?

マレーシアには複数の通信会社がありますが、短期出張者ならまず、U Mobile、CelcomDigi、Hotlink(Maxis)を候補にすると分かりやすいでしょう。

利用状況おすすめ
日本でeSIMを事前に用意したいU Mobile/Hotlink
都市部中心・料金重視U Mobile
地方・工業団地・国内移動が多いCelcomDigi
マレーシア+近隣国を周遊Hotlink

U Mobile|7日100GBが約570円

料金のインパクトではU Mobileがかなり強いです。

U Mobileは2026年7月から、外国人旅行者専用の「ULTRA Tourist」を提供しています。

※表は横にスクロールできます。

期間SIM区分データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日(初回購入パック)SIM/eSIM100GBRM15約570円物理SIM/eSIM
30日(追加データプラン)SIM/eSIM500GBRM50約1,890円ULTRA Tourist回線取得後に追加購入

※「SIM/eSIM」は同じULTRA Tourist回線を物理SIM・eSIMどちらでも利用できることを表します。初めて利用する場合は、まず7日100GB・RM15のULTRA Tourist SIM/eSIMを取得します。30日500GB・RM50は取得済みのULTRA Tourist回線に追加するデータプランです。新規購入時にRM50だけで30日用SIM/eSIMを取得できるという意味ではありません。追加時には必要な残高・課金条件をMyUMobileアプリでご確認ください。

速度制限を設けない大容量プランで、テザリングにも対応しています。

7日100GBなら、一般的な海外出張で容量を使い切ることはまず考えにくいでしょう。

さらに物理SIMだけでなくeSIMにも対応し、MyUMobileアプリから購入・設定できます。渡航前に用意する場合は項目2の事前購入・設定方法をご覧ください。

そのため、クアラルンプールなど都市部中心で、とにかく安く大容量を使いたいという場合は、まずU Mobileを確認したくなります。

CelcomDigi|地方や工業団地まで移動するなら有力

マレーシア国内を広く移動する出張なら、CelcomDigiを優先候補にしてよいでしょう。

Opensignalの調査では、通信エリアの広さを示すCoverage Experienceで、CelcomDigi:8.5、Maxis:6.9、U Mobile:5.5となり、CelcomDigiが大きくリードしました。

特に工場訪問などでクアラルンプール中心部から離れる場合は、数百円の差より通信エリアを優先する考え方があります。

※表は横にスクロールできます。

期間SIM区分データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日SIM/eSIM※100GBまで18Mbps、その後低速RM25約940円Tourist SIM
14日SIM/eSIM※200GBまで18Mbps、その後低速RM35約1,320円ASEAN 3GBローミング付き
30日SIM/eSIM※400GBまで速度上限なし、その後低速RM60約2,260円Unlimited Tourist Pass
30日(高速型)SIM/eSIM※200GB・高速通信RM60約2,260円High-Speed Tourist Pass
90日SIM/eSIM※400GBまで速度上限なし、その後低速RM90約3,390円Unlimited Tourist Pass

7日プランは100GBまで18Mbpsで利用でき、上限到達後は512kbpsに低下します。通常の30日プランは400GBまで速度上限なし、90日プランも400GBまで速度上限なしです。30日間200GBのHigh-Speed Tourist Passも公式商品ページに掲載されています。各プランは所定のFUP容量を使い切ると512kbpsに低下します。

※30日間の高速型は通常の30日間400GBプランとは別商品です。公式の商品ページとFAQで掲載プランの構成が一部異なるため、購入時に販売画面・店舗で希望する商品を確認してください。

7日で約940円なので、U Mobileとの差は約370円です。

地方へ行く可能性があるなら、370円を通信エリア代として払う。

そんな考え方もできます。

Hotlink|シンガポール・タイ・インドネシアにも行くなら面白い

マレーシアだけでなく、周辺国にも続けて出張するならHotlinkのTravel SIMが面白い選択肢です。

HotlinkはMaxis系のプリペイドブランドです。

※表は横にスクロールできます。

期間SIM区分データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日SIM※40GBRM25約940円4か国で利用可能
15日SIM/eSIM100GBRM35約1,320円4か国で利用可能
30日SIM※400GBRM64約2,410円4か国で利用可能

ここでいう4か国は、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアです。

つまり、例えば、日本 → マレーシア → シンガポール → 日本という出張なら、SIMを買い直さずそのまま使えます。

単純なマレーシア国内価格だけならU Mobileの方が安いですが、ASEANを複数国回る出張では評価が変わります。15日100GBのeSIMを日本で用意する場合は項目2の事前購入・設定方法をご覧ください。

4.結局、7日出張ならどれを選ぶ?

7日程度なら、選択はかなりシンプルです。

日本でeSIMを事前に準備したい → U Mobile 7日100GB・RM15/Hotlink 15日100GB・RM35。本人確認と設定を出発前に済ませられますが、早く有効化しすぎると滞在中の利用日数が短くなる場合があります。

クアラルンプールなど都市部中心 → U Mobile 100GB 約570円

地方・工業団地への移動がある → CelcomDigi 約940円

シンガポール・タイ・インドネシアにも行く → Hotlink 40GB 約940円

U MobileとCelcomDigiの差は約370円。

この差なら、都市部だけなのか、それとも地方へ移動するのかで決めればよいでしょう。

5.SIMはどこで買う?

日本でeSIMを事前購入・設定する方法は項目2をご覧ください。以下では現地到着後にSIMを購入する場所を案内します。

CelcomDigiのTourist SIMは、KLIA第1・第2ターミナル、ペナン国際空港、コタキナバル国際空港などで購入できます。

またKLCCやPavilion Kuala Lumpurなど、市内のCelcomDigi店舗でも購入できます。

CelcomDigiのTourist SIMは、旅行者向けの商品ページで物理SIMを、公式の観光記事で外国人旅行者によるオンラインeSIM購入も案内しています。料金表の「SIM/eSIM※」はこの旅行者向け商品について両形態の案内を確認した区分です。ただし、7日・14日・30日(通常/高速型)・90日の各プランをeSIM新規申込画面で個別に選択できるか、本人確認の具体的な手順までは未確認です。一般のCelcomDigiオンラインストアのeSIM登録条件は別の商品・販売経路の情報なので、それだけでTourist eSIMの契約可否を判断しません。特に30日高速型・90日プランは購入前に希望するSIM形態と販売経路を確認してください。

U Mobileの物理SIMはU Mobile店舗や正規販売店で購入できます。

eSIM対応スマートフォンならMyUMobileアプリから申し込む方法もあります。日本での事前購入と設定は項目2にまとめています。

HotlinkもKLIA、KLCC、ペナン国際空港などのMaxis CentreでTravel SIMを販売しています。15日100GBのeSIMを日本で用意する方法は項目2にまとめています。7日40GB・30日400GBの「SIM※」は、同じ初回購入パックのeSIM新規申込が確認できず、物理SIMでの購入のみ確認した区分です。Hotlinkの一般向けプリペイドeSIMやSIM変更手続きが存在しても、旅行者向け7日・30日パックをeSIMで直接新規購入できる根拠にはなりません。eSIMを希望する場合は、アプリ内で希望プランを選択できるか購入前に確認してください。

6.外国人がSIMを買うときはパスポートを用意

マレーシアで外国人がプリペイドSIMを契約する場合は、本人確認が必要です。

U Mobileでは外国人・旅行者に有効なパスポート原本の提示を求めています。eSIMの場合も、パスポートと顔認証を使ったeKYCに対応しています。

CelcomDigiのTourist SIMも、マレーシア国外のパスポートを持つ旅行者を対象にしています。

現地店舗でSIMを購入する場合はパスポート原本を持参しましょう。オンラインでeSIMを申し込む場合は、アプリの案内に従ってパスポート情報や顔認証などによる本人確認を済ませてください。渡航前のeSIM申込先は項目2をご覧ください。

7.マレーシアでは「安いSIM=容量が少ない」ではない

マレーシアの料金を見ると少し感覚が変わります。

U Mobile:7日100GB 約570円

CelcomDigi:7日100GBまで 約940円

Hotlink:7日40GB 約940円

ホテル、ショッピングモール、カフェなどのWi-Fiも利用できることを考えると、短期出張ではかなり余裕があります。

そのためマレーシアでは、何GB必要かを細かく計算するより、通信エリアや次に行く国まで考えてキャリアを選ぶ方が合理的です。

8.結局、マレーシアではどれを選ぶ?

日本で事前にeSIMを用意したい場合は、U MobileまたはHotlinkの旅行者向けeSIMを確認してください。具体的な申込先と有効化時期の注意点は項目2にまとめています。

都市部中心で、とにかく安く大容量を使いたいならU Mobile。

地方や工業団地への移動が多いなら、通信エリアの広いCelcomDigiを優先候補に。

マレーシアのあとにシンガポール、タイ、インドネシアへ移動するならHotlink。

特にマレーシアでは、7日100GBが約570円という価格なので、データ容量そのものを節約する必要性はあまりありません。

「何GB買うか」よりも、自分がどこへ行くのか。マレーシアだけなのか、周辺国にも行くのか。

で選んだ方が分かりやすいでしょう。

※料金・サービス内容は2026年9月25日確認時点です。料金プランや提供条件は変更される場合があります。SIM区分は「SIM=物理SIM」「eSIM=内蔵SIM」「SIM/eSIM=両形態の案内あり」です。「※」付きの区分には本文中の購入条件・未確認事項を適用します。SIMの初回購入パックと、回線取得後に購入する追加データプランは区別して掲載しています。

各社公式情報:U Mobile/CelcomDigi(FAQ)/CelcomDigi(商品ページ)/CelcomDigi(旅行者向けeSIM案内)/Hotlink