BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・ラオス通信編 ―

ラオスのSIM・eSIM|旅行者向け料金と購入方法

ラオスでは、外国人旅行者向けの現地SIMを低価格で利用できます。例えばLao Telecomの旅行者向け物理SIMは、3日・5GBで15,000KIP(約100円)、7日・7GBで25,000KIP(約170円)。いずれも公式サイトに「SIM+Package」と掲載された、SIM本体込みの料金です。

日本で事前購入・設定を済ませ、ラオス到着後にデータ通信を始められる旅行用eSIMもあります。物理SIMを使えない端末や、到着後すぐに地図・連絡アプリを使いたい場合は第2項の事前購入eSIMをご確認ください。

本記事では、事前購入できる旅行用eSIM、現地SIMの初回購入料金、取得済みSIMへの追加データ料金を区別して紹介します。国内向けの追加データ料金は、外国人旅行者がSIMを新規購入する際の総額とは限りません。

出張前に確認したいポイント

日本で事前準備する → 第2項の旅行用eSIMで期間・容量・設定方法を確認。

現地で購入する → SIM本体込みの商品か、データ追加料金のみかを確認。

通信エリア:地方・工業団地では訪問先の電波状況を確認。

SIMの形態:eSIM対応キャリアでも、旅行者向けの同一プランをeSIMで契約できるとは限りません。

1.まず、何GBあればいい?

ラオスでは、ビエンチャン、ルアンパバーン、サワンナケート、パクセーなどの主要都市でホテルや飲食店のWi-Fiを利用できる場所があります。一方、地方ではインターネット接続が難しい場合もあるため、出張先によって必要な容量が変わります。

使い方7日間の容量目安
メール・LINE・地図が中心3GB程度
Web検索・SNSも使う5GB程度
地方移動が多い・動画も見る10GB程度
PCのテザリングを多く使う20GB以上

これらは使用量の目安です。旅行者向けで初回のSIM本体込み料金を公式確認できた商品には、Lao Telecomの3日5GB・15,000KIP、7日7GB・25,000KIPがあります。一般向けの格安データ追加料金を、そのまま旅行者の新規購入価格と読み替えないようにしましょう。

2.日本で事前購入・設定を済ませ、現地到着後すぐにデータ通信を利用できるeSIM

日本にいる間に旅行用eSIMを購入・インストールしておけば、ラオス到着後に対応する現地ネットワークへ接続してデータ通信を始められます。空港でSIMを購入する時間を省きたい人や、物理SIMを使えない端末にも選択肢になります。

以下は短期旅行者向けのデータ通信専用eSIMで、現地キャリアとの直接契約とは別の商品です。日本円は1米ドル=約158円で計算した概算です。実際の表示通貨・支払額は購入時に確認してください。

※表は横にスクロールできます。

サービスSIM区分利用期間データ容量プラン料金日本円目安申し込み
SailyeSIM7日1GBUS$4.99約790円公式申込ページ
SailyeSIM30日3GBUS$11.99約1,900円公式申込ページ
SailyeSIM30日5GBUS$17.99約2,840円公式申込ページ
AiraloeSIM7日3GBUS$13.00約2,050円公式申込ページ
AiraloeSIM7日5GBUS$17.50約2,770円公式申込ページ
AiraloeSIM30日10GBUS$29.00約4,580円公式申込ページ

出典:Saily公式ラオス向け販売ページ、Airalo公式ラオス向け販売ページ。Airaloの表示通貨はサイトの設定で異なる場合があります。申し込み時は上記リンクから表と同じ期間・データ容量の商品を選択してください。

日本で設定し、ラオス到着後に使い始める方法

渡航前にスマートフォンのeSIM対応とSIMロックの状態を確認し、Wi-Fiに接続して購入・インストールします。Sailyはアプリの案内に従って設定でき、現地到着後に対応ネットワークへ接続するとプランが有効になります。Airaloも渡航前のインストールに対応し、現地の対応ネットワークに接続すると利用期間が始まると案内しています。

到着後は旅行用eSIMをモバイルデータ通信回線に指定し、購入先と端末の案内に従って、そのeSIMのデータローミングを有効にします。日本の契約回線で意図しない海外データ通信が発生しないよう、使用する回線を確認してください。接続には現地の電波が必要なため、すべての場所で到着直後の接続が保証されるわけではありません。

注意:eSIMのインストールとデータプランの利用開始は別です。購入後の有効化期限・利用期間の起算条件は商品ごとに確認してください。上表の商品には通常の電話番号による音声通話・SMSは付属しません。

3.旅行者向けSIMと通信会社を確認する

ここでは現地通信会社が販売するSIM・eSIMを扱います。日本から事前購入する旅行用eSIMは第2項をご覧ください。ラオスの主な通信会社にはUnitel、Lao Telecom、ETLがあります。一般向けの料金表、パスポートでのSIM本人登録案内、旅行者向け個別商品の契約条件は、それぞれ別の情報です。

Lao Telecom|旅行者向けSIMの初回購入料金

「Jaidee Tourist SIM」の公式ページには、次の物理SIMがSIM本体とデータプランを含む料金として掲載されています。現時点の個別店舗の在庫は購入時に確認してください。

※表は横にスクロールできます。

SIM区分期間容量SIM本体込み(物理SIM)日本円目安
SIM3日5GB15,000KIP約100円
SIM7日7GB25,000KIP約170円

※SIM区分の「SIM」は、SIM本体込みの初回購入商品として物理SIMの提供を確認したことを示します。同社は既存番号のeSIMへの変更にも対応しますが、この3日・7日商品について新規eSIMを同条件・同価格で直接購入できるか、SIM購入後にプランを引き継いでeSIMへ切り替えられるかは未確認です。「eSIM非対応」と確定した意味ではありません。

出典:Lao Telecom公式「Jaidee Tourist SIM」、同社公式eSIM案内。

Lao Telecom|Tourist SIM取得後の30日追加プラン

旅行者向けSIMに追加できるデータプランも公式掲載されています。以下は追加データ料金で、SIM本体代を含む初回購入総額ではありません。新規購入したTourist SIMにその場で30日プランを適用できるか、追加費用や適用時期は窓口で確認してください。

※表は横にスクロールできます。

SIM区分期間容量追加料金日本円目安注意点
SIM/eSIM30日15GB35,000KIP約240円SIM・eSIM発行費別
SIM/eSIM30日55GB100,000KIP約690円SIM・eSIM発行費別
SIM/eSIM30日150GB200,000KIP約1,380円SIM・eSIM発行費別

※追加データプランの「SIM/eSIM」は、Lao Telecomが既存番号のeSIMへの変更に対応し、Tourist SIMへのデータ追加プランを案内していることを踏まえた区分です。eSIMへ切り替え済みの旅行者向け番号で、各追加プランを適用できるかという個別の申込条件までは未確認です。eSIMの新規発行・切替費用も上記料金には含めていません。実際の適用可否と費用は契約前に店舗でご確認ください。

出典:Lao Telecom公式「TOURIST SIM」追加プラン、同社公式eSIM案内。65,000KIPの商品は公式資料間で容量表示が一致しないため、掲載を見送っています。

2025年4月~2026年3月のnPerf測定では、Lao Telecomは4Gの平均ダウンロード・アップロード速度でUnitelを上回りました。ただし、平均値は個々の訪問先での通信品質を保証するものではありません。

Unitel|旅行者向けSIMを公式案内

Unitelの旅行者向けSIM専用ページには、3日間30,000KIPからという案内があり、空港・観光地・店舗での販売を紹介しています。ただし、同ページの個別プラン一覧は確認できず、最低価格の商品に含まれる容量、SIM本体代込みかどうか、同じ商品をSIM/eSIMの両方で提供するかは未確認です。UnitelがキャリアとしてeSIMに対応していても、この旅行者向け個別商品のSIM区分までは確定できません。購入時に希望する日数・容量・SIM区分・SIM本体込みの支払総額を確認しましょう。

旧記事に掲載していた「7日3GB・10,000KIP」「7日5GB・15,000KIP」などは一般向けの追加データ料金として紹介されているものです。個別プランの短期旅行者の契約資格と新規SIM取得総額が未確認のため、旅行者向け料金表から外しました。契約不可と断定するものではありません。

2025年4月~2026年3月のnPerf測定では、モバイル通信全体の平均ダウンロード速度はUnitelが34.79Mbpsでした。地方・工業団地を訪れる場合は、全国的な測定値に加えて、実際の訪問先の電波状況も確認しましょう。5Gを展開する県内でも、すべての地点で5Gが利用できるとは限りません。

ETL|個人旅行者向けの料金は未確認

ETLもラオスの通信会社です。旧記事の30日20GB・55,000KIPなどを掲載した「Enhance」は、公式商品ページに組織向けの説明があります。個人の短期旅行者が新規契約できる条件は確認できなかったため、旅行者向けの料金比較から外します。個人は必ず契約不可という意味ではありません。

4.7日間の出張なら何を確認する?

日本で事前に準備する場合は、第2項の旅行用eSIMで期間と容量を比較してください。7日間ならSailyの1GB・US$4.99(約790円)、Airaloの3GB・US$13.00(約2,050円)などがあります。現地で物理SIMを購入する場合は、SIM本体込みの公式掲載価格を確認できたLao Telecomの7日7GB・25,000KIP(約170円)が選択肢です。容量・料金・購入方法が異なるため、同じ商品として比較しないようにしましょう。

地方や工業団地まで移動する場合はUnitelも候補になりますが、一般向けの追加データ料金「7日5GB・約100円」を、そのまま短期旅行者が新規SIMを購入できる金額としては紹介できません。訪問先の通信エリアと、旅行者向け商品の容量・期間・初回支払総額を確認してください。

3日間の出張には、Lao Telecomの3日5GB・15,000KIP(約100円)というSIM本体込みの商品も公式掲載されています。

5.ラオスは「都市部と地方」でWi-Fi事情が違う

ここはラオスで覚えておきたいポイントです。

ラオス政府の案内では、主要都市ではホテル、ゲストハウス、レストランなどでインターネットを利用できます。

一方、地方ではインターネット接続が難しい場合があるとも明記されています。

ビエンチャン中心の出張 → ホテルなどのWi-Fiも利用しやすい

地方の工場・SEZ・工業団地へ行く → モバイル通信を多めに用意

と考えた方がよいでしょう。

ラオスは、ベトナムのように「どこでも店舗Wi-Fiを使える前提」で容量を考えない方が安全です。

6.SIMはどこで買う?

日本で事前にeSIMを購入・設定する場合は第2項の旅行用eSIMをご覧ください。ここでは現地到着後にSIMを購入する場合を説明します。

ワッタイ国際空港やルアンパバーン国際空港には、到着エリアに現地SIMを購入できるカウンターがあります。

また、Unitelは全国に143の店舗・サービス拠点を案内しています。

Lao TelecomにもTourist SIMがあるため、空港到着後に現地SIMを購入する方法は比較的分かりやすいでしょう。

現地で購入する場合は、期間・容量・SIM区分・SIM本体代込みの総額を確認し、その場で開通まで確認しましょう。日本で準備済みの旅行用eSIMを利用する場合は、現地でSIMを別途購入する必要はありません。

7.外国人がSIMを買うときはパスポートを用意

この項目は現地の通信会社で直接SIM・eSIMを契約する場合の本人登録です。第2項の事前購入eSIMとは申込条件が異なります。

ラオスではSIMカードの本人登録が行われています。ETLの本人確認案内には、外国人がパスポートと本人写真を用いる手続きが記載され、Unitelにも本人確認の案内があります。現地でSIMを買うときはパスポートを持参しましょう。

パスポートで本人登録できることと、国内向けの個別データプランを短期旅行者が契約できることは別です。国内向けプランを希望する場合は、旅行者の契約資格と、ビザ・滞在許可証などの追加書類が必要かを商品ごとに確認してください。

旅行者向け個別商品の必要書類についても、今回の調査では「パスポートだけで必ず契約できる」「ビザ不要」とまでは確認できていません。ラオスの外国人向けデジタル出入国フォームは、SIM本人登録とは別の入国手続きです。

8.現地通信会社のeSIMを使いたい場合は?

UnitelとLao TelecomにはeSIMの取り扱いに関する公式案内があります。ただし、通信会社がeSIMに対応していることと、旅行者向けの特定の商品を物理SIMと同一条件でeSIM契約できることは別です。この記事で紹介したLao Telecomの3日5GB・15,000KIPと7日7GB・25,000KIPは、物理SIMとして確認できた商品であり、同じ料金のeSIM版は未確認です。

Lao Telecomには公式の旅行者向けeSIM販売ページもありますが、2026年9月25日の確認時点では購入可能な個別プランが表示されていませんでした。オンライン購入画面で商品が見つからないことは、現地店舗でもeSIMを契約できないという意味ではありません。現地で希望する場合は、旅行者向けプラン名、期間・容量、料金、必要書類を店舗で確認してください。

日本から事前に購入・設定しておきたい場合は、第2項の旅行用eSIMをご確認ください。外部販売事業者のデータ専用eSIMは、ここで説明する現地通信会社との直接契約とは別の商品です。

9.結局、ラオスではどれを選ぶ?

日本で事前購入・設定したい場合は、第2項の旅行用eSIMで期間・容量・料金を比較してください。eSIM専用端末でも利用でき、現地到着後に対応回線へ接続してデータ通信を始められます。

現地で物理SIMを購入する場合は、Lao Telecomの3日5GB・15,000KIP(約100円)、7日7GB・25,000KIP(約170円)が、SIM本体込みの旅行者向け公式掲載商品です。これらは日本で事前購入するeSIMの料金ではありません。

Unitelにも旅行者向けSIMがありますが、今回の調査で確認できたのは「3日間30,000KIPから」という案内までです。容量や初回購入総額は現地で確認してください。ETLの旧記事掲載プランは、個人旅行者の契約資格が未確認のため料金比較には含めていません。

滞在日数・訪問先の通信エリア・事前購入か現地購入か・初回購入総額・SIMかeSIMかを確認し、国内向けの追加データ料金と旅行者の新規SIM購入料金を混同しないようにしましょう。

※2026年9月25日時点の公式掲載情報に基づきます。各店舗の販売状況や契約条件、価格は購入時に再確認してください。日本円の表示は旧記事と同じ概算で、実際の為替レートや決済手数料により変動します。