BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・インドネシア通信編 ―

インドネシアのSIM・eSIM比較|旅行者向け料金・購入方法

インドネシアでは、外国人旅行者向けのSIM・eSIMを比較的安く利用できます。

例えばXLの旅行者向けeSIMには、30日・14GBで46,000ルピア(約400円)というプランがあります。

旅行者向けプランには、滞在許可証(KITASなど)を持たない短期旅行者が、パスポートを使って申し込めるものがあります。ただし、IMEIやメールアドレスなど、別途必要な情報はプランによって異なります。

インドネシアは国土が非常に広く、島によっても通信環境が変わるため、料金だけでなく渡航先も考慮しましょう。

先に結論を言うと、次の4つを基準に考えると分かりやすいです。

地方・工業団地・複数の島を移動する → Telkomselの旅行者向けSIMを検討

日本で本人確認・有効化まで済ませたい → Smartfren Tourist eSIM(有効期間の開始に注意)

都市部中心で料金・容量を重視し、日本で事前購入したい → XL Tourist eSIM(現地での開通確認が必要な場合あり)

eSIM非対応端末で物理SIMを購入したい → Telkomsel・Tri・Smartfrenの旅行者向けSIM

1.まず、何GBあればいい?

主要都市ではホテルや商業施設、カフェなどでWi-Fiを利用できる場所がありますが、外出先や工業団地への移動中にも通信できる容量を確保しておくと安心です。

7日程度の出張なら、次の容量を目安にできます。

使い方7日間の目安
メール・LINE・地図が中心3GB程度
Web検索・SNSも普通に使う5GB程度
動画も時々見る10GB程度
PCのテザリングや動画を多く使う20GB以上

XLの旅行者向けeSIMなら、30日間のプランでも容量による料金差は次のとおりです。

14GB=約400円30日・Rp46,000
30GB=約610円30日・Rp70,000
55GB=約870円30日・Rp100,000

14GBから30GBへ増やしても差額はRp24,000(約210円)です。料金差が小さければ、容量に余裕のあるプランも検討できます。

※日本円は記事内の概算であり、為替レートや決済時の手数料で変動します。

2.日本で事前購入・設定を済ませ、現地到着後すぐにデータ通信を利用できるeSIM

インドネシアでは、日本にいる間にオンライン購入・本人確認・eSIMの設定を進められる旅行者向けサービスがあります。現地のSIM販売店に立ち寄る必要がない点がメリットですが、「日本で購入・インストールできること」と「開通を日本国内で確認できること」は別です。到着後すぐの通信が必要な場合は、各社の有効化条件を確認してください。

以下は外国人旅行者向けの現地電話番号付きeSIMです。海外旅行用のデータ専用eSIMとは異なり、付属する通話やSMSの条件はプランごとに確認してください。

※表は横にスクロールできます。

サービス容量期間料金(日本円目安)日本でできる準備申し込み
Smartfren Tourist eSIM5GB30日Rp45,000(約390円)購入・本人確認・有効化公式で申し込む
Smartfren Tourist eSIM45GB30日Rp150,000(約1,310円)購入・本人確認・有効化公式で申し込む
Smartfren Tourist Unlimited※1無制限※(1日1.5GBの公正利用制限)14日Rp200,000(約1,740円)購入・本人確認・有効化公式で申し込む
XL Tourist eSIM14GB30日Rp46,000(約400円)購入・QRコード設定※2公式で申し込む
XL Tourist eSIM30GB30日Rp70,000(約610円)購入・QRコード設定※2公式で申し込む
XL Tourist eSIM55GB30日Rp100,000(約870円)購入・QRコード設定※2公式で申し込む
XL Tourist eSIM80GB30日Rp140,000(約1,220円)購入・QRコード設定※2公式で申し込む
XL Tourist eSIM150GB30日Rp168,000(約1,470円)購入・QRコード設定※2公式で申し込む

※1 Smartfren Tourist Unlimitedは1日1.5GBを超えると速度制限があります。物理SIM版はWi-Fiルーター(MiFi)での利用が規約上禁止され、eSIM版のルーター利用可否も確認できていません。Wi-Fiルーター用途には使用しないでください。

※2 XLは日本から購入・QRコード設定を進められますが、XL回線への接続と登録完了SMSによる開通確認は、インドネシア到着後になる場合があります。到着直後の通信を無条件に保証するものではありません。

※料金の日本円換算は記事内で使用する概算です。為替レート・決済手数料や購入画面の料金表示は変動します。XLの最大容量は公式ページ間で表示が異なるため、購入する商品の詳細画面で容量を確認してください。

Smartfren|日本で本人確認・有効化まで済ませる

Smartfrenは、日本にいる間に公式サイトから購入し、パスポート・端末IMEIの情報とパスポートを持った本人の写真などを提出して、オンラインで登録・有効化できます。登録が承認されたら、案内に従って端末へeSIMを設定してください。Smartfren Tourist eSIMの料金確認・申し込みはこちら。

「ACTIVATE」を押した時点からプランの有効期間が始まります。有効化が早すぎると現地で使える日数が減るため、出発日に近いタイミングで登録・有効化しましょう。ただし本人確認に時間がかかる場合や、審査に通らず現地店舗での対応が必要になる場合もあります。出発直前の手続きは避け、承認・設定状況を確認しておいてください。

XL|日本で購入・QRコード設定を進める

XLは日本から公式サイトで料金プランを選んで支払い、メールで受け取ったQRコードを使ってeSIMをインストールできます。パスポート、メールアドレス、端末IMEIなどを入力して申し込みます。XL Tourist eSIMの料金確認・申し込みはこちら。

XLは回線接続と登録完了SMSの受信による確認を案内しています。日本でQRコードの設定を済ませても、インドネシア到着後の回線接続時に開通確認やサポートが必要になる可能性があります。設定の途中で失敗した場合に備え、航空会社・空港のWi-Fiなど別の通信手段も確認しておきましょう。

3.どの通信会社を選ぶ?

日本から事前購入・設定できるeSIMの料金・申し込み先・有効化の注意点は、第2章で紹介しています。ここでは現地で購入する物理SIMも含め、通信会社・料金・通信エリアを比較します。国内向けの追加データパッケージだけの価格を、新規契約の料金としては掲載しません。

利用状況候補となる旅行者向けプラン
地方・工業団地・複数の島を移動するTelkomsel Tourist SIM(渡航先の通信エリアを確認)
都市部中心で料金を抑えたいXL Tourist eSIM
少ないデータ容量で十分XL・SmartfrenのTourist eSIM
eSIM非対応端末で物理SIMを使うTelkomsel・Tri・Smartfrenの旅行者向けSIM

インドネシア国内を広く移動する場合は、通信エリアも確認しましょう。Opensignalの2025年12月調査ではCoverage ExperienceがTelkomsel 8.7、IM3 5.3、XL 4.7でした。ただし、訪問先の建物内や工業団地での接続を保証する数値ではありません。

外国人旅行者向けSIM・eSIMの料金比較

以下は現地電話番号付きの旅行者向けプランです。SIMの形態、利用期間、付属する通話特典はプランごとに異なります。

※表は横にスクロールできます。

通信会社・商品SIM区分容量期間現地価格通話など
XL Tourist eSIMeSIM14GB30日Rp46,000(約400円)国内通話5分
XL Tourist eSIMeSIM30GB30日Rp70,000(約610円)国内通話5分
XL Tourist eSIMeSIM55GB30日Rp100,000(約870円)国内通話5分
XL Tourist eSIMeSIM80GB30日Rp140,000(約1,220円)国内通話5分
XL Tourist eSIMeSIM150GB30日Rp168,000(約1,470円)国内通話5分
Smartfren Tourist eSIMeSIM5GB30日Rp45,000(約390円)通話特典は申込画面を確認
Smartfren Tourist eSIMeSIM45GB30日Rp150,000(約1,310円)国際通話10分
Smartfren Tourist Starter Pack物理SIM30GB※14日Rp100,000(約870円)国内通話15分・国内SMS500通
Smartfren Tourist Unlimited※1SIM/eSIM無制限※(1日1.5GBの公正利用制限あり)14日Rp200,000(約1,740円)通話・SMS特典はSIM形態ごとの購入条件を確認
Tri Tourist Pass物理SIM15GB20日Rp99,000(約860円)通話特典の記載なし
Tri Tourist Pass物理SIM30GB7日Rp149,000(約1,300円)国内・国際通話計60分
Tri Tourist Pass物理SIM100GB10日Rp249,000(約2,170円)国内・国際通話計120分
Telkomsel Tourist Prepaid Card物理SIM25GB購入時に確認Rp150,000(約1,310円)国内通話25分

※1 Tourist Unlimitedの物理SIMは、Wi-Fiルーター(MiFi)での利用が規約上禁止されています。eSIM版もルーター利用の可否が確認できていないため、Wi-Fiルーター用途には使用しないでください。

※Smartfrenの物理SIM「30GB」は通常時間帯15GB+深夜帯15GBで、いつでも30GB使えるわけではありません。SmartfrenのUnlimitedは物理SIM・eSIMの両方に14日・Rp200,000・1日1.5GBの公正利用制限という基本条件の商品がありますが、制限到達後は通信速度が制限され、通話・SMS特典は販売形態によって異なる場合があります。「SIM/eSIM」はこのUnlimited商品のみを指し、ほかのプランまで同条件の両対応とみなすものではありません。

※Telkomselの通常のTourist Prepaid Cardは公式FAQで25GB・Rp150,000(約1,310円)を確認できますが、同FAQで有効期間を確認できなかったため、購入時にご確認ください。バリ島・マンダリカで受け取る別の事前予約商品(25GB・30日・Rp100,000・約870円)は、受取場所が限定されています。

Telkomsel|地方や工業団地へ行く場合の候補

広い範囲を移動する出張では、Telkomselの旅行者向け物理SIM「Tourist Prepaid Card」が候補になります。通常販売の案内では25GB・Rp150,000(約1,310円)、国内通話25分付きです。

外国人旅行者向けの事前注文・受取方式が案内されています。バリ島・マンダリカで受け取る事前予約商品は25GB・30日・Rp100,000(約870円)ですが、ジャカルタなど別の場所で同じ条件で受け取れるとは限りません。受取可能な場所と販売条件を先に確認してください。

Telkomselは旅行者向けeSIMも公式に案内した実績があり、25GB・30日・Rp150,000(約1,310円)などのプランが掲載されていました。ただし、このeSIMについて現在も同条件で新規購入できるか確認できていないため、上の料金比較表は現行の販売案内を確認した物理SIMのみを掲載しています。eSIMを希望する場合は、購入前に公式窓口で販売状況・料金・必要書類を確認してください。

Telkomsel公式:外国人のSIM登録・事前注文 / 通常のTourist Prepaid Cardの料金

XL Tourist eSIM|日本から事前に購入できる

XLでは、外国人旅行者向けのTourist eSIMをオンラインで販売しています。滞在許可証(KITASなど)がない短期旅行者も、パスポートを使って申し込めます。日本での購入・設定と現地での開通確認については第2章をご覧ください。

現地電話番号と国内通話5分が付きます。いずれも30日間有効のeSIMプランです。

XLは外国人旅行者向けの物理SIMの購入・登録手順も公式に案内しています。現地取扱店で物理SIMを購入し、パスポートなどを使用して登録します。ただし、下表のTourist eSIMの各プランを物理SIMでも同じ容量・期間・料金で購入できるかは現行の公式販売条件で確定できていません。そのため、下表のSIM区分はeSIMのままとし、物理SIMを希望する場合は取扱店で商品・料金を確認してください。

※表は横にスクロールできます。

期間容量現地価格日本円目安
30日14GBRp46,000約400円
30日30GBRp70,000約610円
30日55GBRp100,000約870円
30日80GBRp140,000約1,220円
30日150GBRp168,000約1,470円

例えば30日14GB・Rp46,000なら7日間の出張にも使えます。eSIM対応・SIMロック解除済みの端末を準備し、購入・インストール・回線の有効化がそれぞれいつ必要かを、申込時の案内で確認してください。

XL公式:Tourist eSIMの料金・購入方法 / XL公式:旅行者向けSIMの案内

Tri Tourist Pass|旅行者向け物理SIM

TriのTourist Passは、パスポートで登録する外国人旅行者向けの物理SIMです。15GB・20日・Rp99,000(約860円)、30GB・7日・Rp149,000(約1,300円)、100GB・10日・Rp249,000(約2,170円)の3種類が案内されています。

登録にはパスポートの写真、パスポートを持った本人の写真、端末IMEIの写真などが必要です。指定の空港到着エリア、提携販売店、旅行代理店、ホテルなどで販売され、通常の3Storeでは取り扱わないと案内されています。同一Tourist PassをeSIMでも購入できることは確認できていないため、物理SIMとして紹介します。

Tri公式:Tourist PassとIMEI登録

Smartfren|旅行者向けのeSIM・物理SIM

SmartfrenのTourist eSIMは5GB・30日・Rp45,000(約390円)、45GB・30日・Rp150,000(約1,310円)です。オンラインで購入できます。また、Tourist Unlimitedは物理SIM・eSIMの両方に、14日間・Rp200,000(約1,740円)・1日1.5GBの公正利用制限という基本条件の商品があります。1日1.5GBを超えると速度が制限されるため、通常の容量制プランと単純比較しないでください。

物理SIMのTourist Starter Packは30GB・14日・Rp100,000(約870円)。ただし通常時間帯に使えるのは15GBで、残り15GBは午前1時~4時59分の深夜帯専用です。現地のSmartfren取扱店などで購入できます。eSIMの「45GB・30日」と物理SIMの「30GB・14日」は別商品です。Unlimited以外の商品まで「SIM/eSIM」と表記しません。

Smartfrenのオンライン購入・事前本人確認の方法と、有効期間が始まるタイミングは第2章をご覧ください。プラン別の電話・SMS特典は購入画面で確認しましょう。

Smartfren公式:Tourist eSIM / Tourist Starter Pack(物理SIM)

4.結局、7日出張ならどれを選ぶ?

7日程度の出張でも、7日プランだけに限定して探す必要はありません。30日間有効の旅行者向けeSIMも7日間の滞在に利用できます。日本からの申し込み・設定方法は第2章をご覧ください。

日本で本人確認・有効化まで済ませたい → Smartfren Tourist eSIM 5GB・30日・約390円(有効化時点から利用期間開始)

地方や工業団地へ行く → Telkomselの旅行者向けSIMを検討し、渡航先と受取場所を確認する

都市部中心で料金重視 → XL Tourist eSIM 14GB・30日・約400円(現地到着後の回線接続・登録状況を確認)

PCのテザリングなどで容量が必要 → XL Tourist eSIM 30GB・30日・約610円

eSIM非対応端末 → Triなどの旅行者向け物理SIMから購入場所を確認する

SIM自体の料金だけではなく、利用場所の電波状況と、到着時に購入・設定できるかをあわせて判断しましょう。

5.SIMはどこで買う?

旅行者向けの物理SIMは、通信会社が指定する空港カウンター・取扱店などで購入できます。パスポートを持参し、希望する旅行者向け商品名を伝えてください。

ただし、販売・受取場所は会社や商品ごとに異なります。Telkomselの事前予約特別プランはバリ島・マンダリカ方面での受取が案内され、Tri Tourist Passは通常の3Storeで販売しないとされています。到着する空港・訪問先で受け取れるかを事前に確認しましょう。

日本から事前購入・設定できるeSIMについては、第2章で料金・申し込み先・有効化時の注意点を紹介しています。XLには旅行者向け物理SIMの登録手順もありますが、この記事のeSIM料金表と同条件で購入できるかは現地取扱店で確認してください。

ポケットWi-FiルーターにSIMを入れる場合は、端末の対応周波数と、プランのルーター利用条件を確認してください。Smartfren Tourist Unlimitedの物理SIMはMiFi利用が禁止され、eSIM版もルーター利用の可否を確認できていません。

6.外国人はパスポートによるSIM登録が必要

インドネシアで現地SIM・eSIMを新規契約する際には本人確認が必要です。今回紹介した外国人旅行者向け商品には、滞在許可証(KITASなど)がない短期旅行者でもパスポートで申し込める経路があります。

ただし、パスポートがあれば国内向けのあらゆるプランを契約できる、という意味ではありません。商品によって申込経路や追加の必要書類が異なるため、この記事では旅行者向けとして申込方法が案内された商品を中心に掲載しました。

XL Tourist eSIMではパスポート、メールアドレス、端末IMEIなど、Tri Tourist Passではパスポート写真・本人写真・端末IMEIの写真などが案内されています。Smartfrenの旅行者向けeSIMはパスポートと端末IMEIに加え、パスポートを持った本人の写真が必要です。登録審査に通らなかった場合、現地店舗での対応が必要になることもあります。購入前に各社の最新条件をご確認ください。

また、日本から持ち込んだスマートフォンでインドネシアの現地SIMを使う場合は、契約時の本人確認とは別に端末のIMEI登録について確認してください。短期滞在者向けの登録経路が案内されており、全員が恒久的な税関登録をするという意味ではありません。

SIMロックの解除状況と、eSIMを使う場合は端末のeSIM対応状況も渡航前に確認しましょう。

7.結局、インドネシアではどれを選ぶ?

外国人旅行者向けに販売されているプランなら、契約条件や必要書類、購入方法を確認しやすくなります。現地到着後にSIM販売店へ立ち寄りたくない場合は、第2章の日本で事前購入・設定できるeSIMも検討してください。

渡航前に本人確認・有効化まで完了したいならSmartfren Tourist eSIM。ただし有効期間は有効化時点から始まります。

地方・工業団地・複数の島を移動するなら、渡航先の通信エリアと購入場所を確認したうえでTelkomsel Tourist SIM。

ジャカルタなど都市部中心で料金を抑えたいならXL Tourist eSIM。日本で購入・QRコード設定を済ませても、現地到着後の回線接続で開通確認が必要になる場合があります。

eSIM非対応のスマートフォンなら、Telkomsel・Tri・Smartfrenの旅行者向け物理SIMも候補です。

XL Tourist eSIMは、30日14GBで約400円、30日30GBでも約610円です。Smartfrenには30日5GBで約390円の旅行者向けeSIMがあります。国内向けの追加パッケージを別途契約しなくても、旅行者向け商品から選べます。

料金だけでなく、実際の出張先で利用できる通信エリアと、購入・開通までの手続きも考慮しましょう。

※料金・商品条件は2026年9月25日調査時点です。料金・販売場所・有効期間・申込条件は変更される場合があります。購入時はリンク先の公式案内で再確認してください。