BUSINESS TRIP COLUMN ― 海外出張を快適にする・カンボジア通信編 ―

カンボジアのSIM・eSIM|現地購入ならどれ?7日・30日料金とおすすめ通信会社

カンボジアの現地SIMは、今回調べた中国+ASEANの中でも特に安い国の一つです。

例えばCellcardなら、7日・20GBでUS$1.50、日本円で約230円。30GBでもUS$2、約300円です。

ただし、カンボジアでは最初に知っておきたいことがあります。

「Traveller SIM」と書かれた旅行者向けSIMが、一番安いとは限りません。

ここがカンボジアのSIM選びで一番面白いところです。

先に結論を言うと、次の4つを基準に考えると分かりやすいです。

地方まで広く移動する → Metfone

都市部中心で5G・料金重視 → Smart / Cellcard

外国人向け商品をそのまま空港で買いたい → Smart Traveller SIM

eSIMで簡単に始めたい → Cellcard eSIM

1.まず、何GBあればいい?

プノンペンやシェムリアップなどでは、ホテルだけでなく、多くのカフェ、レストラン、バーで無料Wi-Fiを利用できます。

国際空港にもWi-Fiがあり、都市部中心の出張なら、モバイル通信だけを使い続けるとは限りません。

そのため、7日程度なら、次の容量でも足りる場合があります。

使い方7日間の目安
メール・LINE・地図が中心3GB程度
Web検索・SNSも普通に使う5GB程度
動画も時々見る10GB程度
PCのテザリングや動画を多く使う20GB以上

しかし、カンボジアでは容量を細かく考える必要はほとんどありません。

Cellcardなら、7日20GB:約230円、7日30GB:約300円。Smartでも、7日20GB:約230円、7日30GB:約300円です。

5GBを探して節約するより、20GBや30GBのプランを選んでしまう方が簡単です。

2.どの通信会社を選ぶ?

カンボジアの主要キャリアは、Metfone、Smart、Cellcardです。

利用状況おすすめ
地方・工業団地・長距離移動が多いMetfone
都市部中心・5G・料金重視Smart
速度・安定性と料金のバランスCellcard
空港で外国人向けSIMを簡単に買うSmart Traveller SIM
eSIMで利用したいCellcard

Metfone|地方へ行くなら、まず候補

地方へ移動する出張なら、Metfoneを優先候補にしてよいでしょう。

Opensignalの2026年2月調査では、通信エリアの広さを示すCoverage Experienceは、Metfone:8.3、Smart:7.1、Cellcard:5.2で、Metfoneが大きくリードしています。

またReliability ExperienceでもMetfoneが3社中トップでした。

※表は横にスクロールできます。

期間データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日15GBUS$1.50約230円短期向け
30日25GBUS$4約610円通常プリペイド
30日60GBUS$6約910円通常プリペイド
30日100GBUS$10約1,520円大容量

地方や工場へ行く可能性があるなら、数十円の料金差より、Metfoneの通信エリアを優先するという考え方ができます。

Smart|都市部中心なら、7日30GBが約300円

Smartの現行5Gデータプランもかなり安いです。

※表は横にスクロールできます。

期間データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日20GBUS$1.50約230円5G / 4G
7日30GBUS$2約300円5G / 4G
30日90GBUS$6約910円大容量
30日150GBUS$10約1,520円大容量

Opensignalでは、Smartはユーザーがネットワークに接続できている時間を示すTime on Networkで96.3%、Time on 4Gでは96.5%と3社中トップでした。

プノンペンなど都市部中心なら、価格と通信環境のバランスがよい候補です。

Cellcard|速度・安定性を重視するなら有力

CellcardもSmartとほぼ同じ価格帯です。

※表は横にスクロールできます。

期間データ容量現地価格日本円目安ポイント
7日20GBUS$1.50約230円AO MOBILE 5G
7日30GBUS$2約300円AO MOBILE 5G
30日90GBUS$6約910円AO MOBILE 5G
30日150GBUS$10約1,520円AO MOBILE 5G

Opensignalでは、平均ダウンロード速度が26.7Mbpsで3社中トップ。またConsistent QualityでもCellcardが首位でした。

そのため、都市部中心で、速度や安定性を重視するならCellcardという選び方もできます。

3.カンボジアでは「Traveller SIM」が安いとは限らない

ここはかなり重要です。

Cellcardには外国人向けのTraveller SIMがあります。

※表は横にスクロールできます。

商品期間データ容量料金
Traveller SIM7日7GBUS$7・約1,070円
Traveller SIM15日15GBUS$12・約1,830円
Traveller SIM30日30GBUS$20・約3,040円

一方、通常のCellcard AO MOBILE 5Gなら、7日20GB:US$1.50・約230円、7日30GB:US$2・約300円、30日90GB:US$6・約910円です。

Traveller SIM 7GB=約1,070円7日・US$7
通常プリペイド 30GB=約300円7日・US$2

容量は4倍以上あるのに、通常プリペイドの方が約770円安いことになります。

「旅行者向け」と書かれているからといって、必ずしも一番安い商品ではありません。

Smart Traveller SIMも便利さ重視の商品

Smartにも外国人旅行者向けTraveller SIMがあり、15日30GB・US$5、約760円です。

通常のSmart 5G Dataなら、7日30GB・US$2、約300円です。

安さ重視 → 通常プリペイド

空港でそのまま買える分かりやすさ重視 → Traveller SIM

という違いがあります。

4.CellcardならCambodia e-ArrivalからeSIMを購入できる

2026年6月から、Cellcardはカンボジア政府のCambodia e-Arrivalアプリと連携しています。

外国人旅行者は、入国手続きを行うe-ArrivalアプリからCellcardの5G対応eSIMを購入・開通できるようになりました。

つまり、入国手続き+現地eSIMの準備を同じ流れで行えます。

現地到着後にSIM売り場を探したくない人には、かなり便利な方法です。

5.SIMはどこで買う?

Smart Traveller SIMは、カンボジア国内の国際空港にあるSmartブースで販売されています。

CellcardにもTraveller SIMがあり、公式店舗やオンラインから購入できます。

ただし、先ほどの通り、空港でTraveller SIMをそのまま買うことが最安とは限りません。

安さを重視する場合は、「通常のプリペイドSIMで、7日20GBや30GBのプランを使えますか?」と確認する価値があります。

6.外国人がSIMを買うときはパスポートを用意

Cellcardでは、外国人がeSIMを購入・登録する場合、有効なパスポートと有効なビザによる本人確認が必要と案内しています。

SIM購入時には、パスポートを持って行くのが基本です。

公式店舗や空港カウンターで登録してもらうのが分かりやすいでしょう。

7.結局、カンボジアではどれを選ぶ?

カンボジアでは、7日程度なら数百円で十分なデータ容量を確保できます。

地方や工業団地への移動が多いならMetfone。

プノンペンなど都市部中心で5Gを安く使いたいならSmart。

速度・安定性を重視するならCellcard。

そして、最も覚えておきたいのは、「Traveller SIM=一番安い」ではないということです。

例えばCellcardなら、Traveller SIM:7日7GB 約1,070円に対して、通常プリペイド:7日30GB 約300円です。

カンボジアでは、SIMの容量を節約するよりも、旅行者向けSIMと通常プリペイドの価格差を確認することの方が、はるかに大きな節約になります。

※料金・サービス内容は2026年9月調査時点です。料金プランや提供条件は変更される場合があります。